残暑見舞いは、もちろん文例集で… でも、もっとオシャレな方法も…

最近では、めっきり手紙やはがきのやり取りってしなくなってしまいました。ちょっとしたご挨拶はメールかSNSですね。
季節の挨拶も同様。っていうか、季節感を確認し合うこと自体があまりないのかもしれない。
このところ、めっきり寒くなりましたね、とか、暑うおすねえ、なんて挨拶は小津安二郎の映画の中でしかみなくなってしまったですね。
そんな気しませんか?

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8月7日から、秋が始まる…でもまだ暑い!

夏が来たら、暑中見舞い、盛夏が過ぎたら残暑見舞い。でもどの時点で「暑中」から「残暑」に替わるのか、そのタイミングって難しいですね。
で、調べました。

「暑中」は夏の土用の約18日間ぐらいです。例えば2017年でいうと、7月19日が土用の入りになりますから、ここからが「暑中」が始まります。今年の場合は19日間となります。
そして8月7日が立秋で、ここからが「残暑」です。つまり、秋になっても残る暑さをこう呼ぶのですね。
「残暑」がいつまで続くのかということになりますが、これがはっきりしません。一説に“暑さが峠を越えて後退し始めるころ“とされる「処暑」までとか、また「秋分」までとかいいます。
因みに「処暑」というのは8月23日ごろ、秋分は9月23日ごろです。
とにかく立秋を過ぎても暑ければ「残暑」ということでよさそうです。

しかし、現代の残暑見舞いの風習でのあつかいでは、8月いっぱいまでに出すというのが一般的だそうです。9月に入って、まだ暑いからと慌てて、残暑見舞いをだすのでは、おチョコチョイと思われるみたいですから、注意しましょう。

残暑見舞いのつくり方

さて、残暑見舞いをつくるとき、に役立つのがネットでみつけることができる文例集です。
そんな文例集の残暑見舞いの例文としては
「残暑お見舞い申し上げます」と始まるのがオーソドックスなものですね。
これの意としては、「もう暦は立秋を迎えて秋に入ったというのに、まだまだ暑いことよのう、おからだ大事に召されますように」というところでしょう。
「立秋とは名ばかりの暑さが…」と続きます。

そういえば、昔の唱歌で“♪春は名のみの風の寒さや…“で始まる「早春譜」というのがありましたが、こちらは立春が過ぎても、まだまだ寒いことよのう、といった意味合いです。
「残暑」は、まさにその逆の季節ということになります。

文例集は、間違いはないけど物足りない

お見舞いというのは、ご機嫌伺いですから、基本的に当たり障りのないことを書くことが多いですね。

「残暑なお厳しき折から、お健やかにお過ごしでしょうか
その節は大変お世話になり、また楽しい思い出ができて、とても感謝しております
暑さはまだしばらく続きそうです。どうかくれぐれもご自愛下さい
平成○○年 晩夏」

文例集では、通常の場合、目上の人に送る場合、お中元の御礼などさまざまな例があげられていますので、基本的にはそれらをお手本にすることが良いと思います。

ただ、そんな当たり前ではつまらない、楽しく個性的な残暑見舞いをつくりたい!という人には、ちょっとしたアイデアをご紹介します。

かまきりの虚空をにらむ残暑哉


例えば和歌や俳句を借用するというのもオシャレだと思いませんか?

秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる

これは藤原敏行という平安時代の歌人です。
暑い暑いと泣き言をいうのでなく、まだ暑いけれども、風の音に秋の兆しを感じる、としているところが暑さの中に清涼感を与える表現です。

続いて俳句です。芥川龍之介の俳句が、なかなか暑そうな季節感をにじませます。

ぢりぢりと向日葵枯るる残暑かな

正岡子規の句も残暑らしい暑さをよくあらわしています。

家の向き西日に残る暑さ哉

もう一句、立花北枝という芭蕉のお弟子さんです。

かまきりの虚空をにらむ残暑哉

いわゆる写生という表現ですね。カマキリのアップの向こうに藍色にも似た色彩の空がみえてきます。

この句でしたら絵てがみにしてもよさそうです。この辺はアイデアひとつで、楽しい残暑見舞いが書けそう。

ただ、この方法は、その人のキャラクターにもよりますので、そこは注意してください。
受け取った人に、あいつ、どうかしちまたぞ…と思われても、ね。
ユーモラスなパロディにしてしますとか、ちょっとしたアレンジも必要かもしれません。

まとめ

  1. どの時点で「暑中」から「残暑」に替わるのか、そのタイミングって難しい。
  2. 土用の入りから「暑中」が始まり、立春がら「残暑」となる。
  3. 「残暑」の期間は諸説あるが、暑中見舞いは8月いっぱいまでにだしましょう。
  4. 残暑見舞いの挨拶文はネットの文例集をお手本に。
  5. それではつまらないと思う人は、和歌や俳句を借用してみたらいかが?
  6. でも送る人のキャラクターもあるので、アレンジも必要かも。

秋は名のみの西陽の暑さや…と歌っておきましょう。

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