冬の季節のご挨拶は、なかなか複雑ですね?…そこに味があるのです!

これといって話すことが無い人とばったり会ったとき便利なのが時候のあいさつで、冬の季節にはおおむね言うことが決まっています。

「いや~、寒くなりましたね」「全くですね、風邪などひかないように気をつけて下さい」「ありがとうございます」

これが大阪にいくと、「さむうなりましたなあ」「ホンマでんなあ、どないでっか?儲かってまっか?」「はあ、ボチボチでんなあ…」

これ、やっぱり偏見ですよね。…大阪の皆さん、ごめんなさい。

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冬はイベントが目白押しで、挨拶もたいへん!

冬の季節のご挨拶というのは、もちろん寒さを気遣うものが多いですが、冬はクリスマスや歳の暮れ、お正月、センター試験、成人の日など、イベントも数々あり、けっこう多様な表現が多いようです。

そもそも、日本で冬という季節を、ここだ!と決め込むのは難しいともいえます。

三冬(さんとう、みふゆ)というのがあって、一年を二十四節気に区分する暦の考え方では、冬を立冬から大雪の前日までを「初冬」、大雪から小寒の前日までを「仲冬」、小寒から立春の前日までを「晩冬」という三つの段階に分けています。

旧暦ではこれが10月、11月、12月にあたりますが、新暦では11月初旬から2月の初旬、大まかには11月、12月、そして1月が冬ということになります。

手紙などの時候の挨拶は、ある意味“決めごと”なので、形式通りにしたためれば良いのでしょう。マナーであると同時に、ちょっとした教養としてアピールすることもできるというほどのものです。

定型の挨拶と体感からの挨拶ってズレてない?

しかし、実際に顔を合わせて発する挨拶というものは、もっと身体感覚的なものになってくるような気がします。

例えば、立春を迎えると暦の上ではもう春なのですが、2月といえばまだまだ寒さが厳しい季節です。

ちなみに2017年2月の東京の平均気温は5.7℃で、1月の平均気温が5.2℃です。さすがに3月となると8.7℃となり、これなら体感的にも春といえるでしょう。

日本の挨拶って曖昧だね?えっ、そうかなあ…

もちろん手紙などのやり取りでも体感というのは、大きく意味を持ちます。

先ほど、11月を初冬と位置付けましたが、11月の挨拶にこんなものがあります。

ゆく秋の感慨も深く… あるいは、秋気いよいよ深く…

11月は微妙な季節です。立冬が11月7日ごろとなりますから、地域によってはまだまだ冬には遠い、せいぜい晩秋といった気分もあるでしょうし、でも冬は確実に迫っているし…。

この辺は、日本の表現ってなんて曖昧なんだ!と見るか、いやいや、なかなか便利な物言いの方法だなあ…と考えるかの差といってもいいのではないでしょうか。

日本の冬の挨拶って面白い! 御意!

旧暦と新暦の差はだいたい1カ月程になるわけですが、このことが日本の情緒を表現する上で面白い効果になっているように私には見えます。

例えば2月に入ってもまだまだ寒い日に手紙を書くときにはこんな風になります。

すでに立春も過ぎたとはいえ、まだまだ厳しい寒さが続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか…

これは立春という季節の言葉が入っているので、春の挨拶ということになりますが、気分としては、まだまだ冬だよねえ、いつになったら春になるんだろう…というような慨嘆あるいはぼやきが入っています。

でも、寒さを気遣いながら、春がそこまで来ていることを予感させる気分が機微に富んだ表現で示されているともいえるわけです。

旧暦を新暦に変更した時、旧暦の季節が、新暦よりも未来の方へ移動したのは偶然のようなものですが、旧暦と新暦の時間差が生み出す効果です。

これはこれでなかなか楽しいのかな、と思いますし、定型=世間一般に表現をとりながら、かつ自身の身体的な体感を通しそれを相手とシェアすることで、もうすぐ来る季節への憧憬を気分として表しています。

私は、基本的には日本語しかできないので、このあたりの情緒は他の国ではどのように表現しているのかということも気になります。

まとめ

  1. 冬の季節の挨拶は、クリスマスや歳の暮れ、お正月など多くのイベントがあり表現も多様。
  2. 冬は「初冬」「仲冬」「晩冬」という三つの段階に分かれている。
  3. 旧暦では10月、11月、12月、新暦では大まかには11月、12月、1月が冬。
  4. 時候の挨拶の定型があるが、体感とは異なることもある。
  5. 例えば、11月の挨拶では晩秋と初冬があり、ちょっと曖昧。
  6. 旧暦と新暦の季節の微妙な差が日本の情緒を表現する面白い効果になっている。
  7. 他の国の挨拶での情緒表現も気になります。

子どもの頃の正月明け、新学期の友だち同士の挨拶は、「お年玉、どのくらい集まった?」でした。

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