正月のお飾りはいつからいつまで? えーと、はじめから終りまでです。

ある年の師走です。仕事が忙しく、気がついたら大晦日となっていました。慌てて玄関のお飾りを設置しようとしていたら、隣のおばさんが「あら、〇〇さん、だめなのよ」「へ?」「31日」に飾るのは、一夜飾りといって縁起がよくないのよ」といわれてしましました。

へーそんなもんなんですか…。と、作業を止めました。

私の暮らしているあたりは、新年の0時がまわると、遠くの港の方から船が一斉に汽笛を鳴らす音が聴こえます。ボー、ボーという汽笛が響く中、こっそりとしめ縄を飾りました。

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正月飾りは忘れずに28日までに飾りましょう!

正月飾りは門松、しめ縄、玉飾り、破魔矢、鏡餅、羽子板などがありますが、さすがに今では、かなりの旧家でもない限り、こんなフルセットを飾るお家は稀ではないかと思います。

私の家でも、玄関のドアに、しめ飾り、部屋の中に鏡餅ぐらいなものです。もちろん近くのスーパーで調達します。

お飾りを施すのは25日から28日が多いようで、29日や30日、そして31日はよくないということになっています。29日は二重苦に繋がり、30日と31日は一夜飾りです。28日までに飾らないと正月を迎える準備ができていないということで、縁起が悪いというよりも、神さまに失礼にあたるというのだそうです。お飾りは歳神さまがそれぞれの家を訪問するための目印となります。

しかし歳の瀬はいろいろと忙しいんですよね。神さまにもその辺の事情も汲んでいただけるとありがたいのですが…。

正月飾りは燃えるごみの日に…ダメです!

それでも歳はあけ、正月は必ず来ます。そしてそれなりにゆっくり過ごしああとは、お飾りをどうすればよいのか、ということになります。

正月の松の内は、一般的には1月7日までですから、7日にお飾りを下げるのが妥当でしょう。でも、これも地域差があるらしく、1月15日まで飾っている地域もあるようです。

さて困るのが、取り外したお飾りの処分です。燃えるごみで出すという手もありますが、なにしろ縁起物です。近くに神社がある場合は、その頃になるとお焚き上げをしていますので、それがベストの処分方法です。

私の母の田舎が信州なのですが、そこでは15日の日に近くの田んぼで“どんど焼き”をして処分します。私はその田舎の行事に参加したことがないのですが、従兄弟たちの話で、その日には、長い棒の先にりんごを刺して、どんど焼きの炎で焼きりんごをつくって食べるのだといわれ、幼心になんだかとても重大な体験をしそこなっているという気分になっていました。

鏡割りは善哉派?お汁粉派?それとも…

しめ飾りなどの処分が終わったら、今度は鏡餅の処分です。いわゆる鏡開きですね。

これが実はややこしくて、松の内が7日に終わった地域では、1月11日が鏡開きとなり、1月15日の小正月に松の内を終える地域では、1月20日が鏡開きとなるのだそうです。また京都では1月4日に鏡開きをやるそうで、なにがなんだかよくわかりません。

西日本では、硬くなった鏡餅を割って、あられを作って食べるそうですが、私の家では基本的には、善哉にして食べます。もちろんスーパーで買ったビニールの型詰めの鏡餅のため、金槌で粉砕する必要がないからです。

あ、基本的にといったのは、たまにお汁粉にすることがあるからです。私は比較的西寄りの地域で育ったのですが、関東で育った人はお汁粉を好むようです。

だから日本は面白い!

正月のお飾りの風習ひとつとっても、日本は地域によってその手順や約束事がかなり異なっています。日本は単一の文化を持った単一民族の国だと海外の人には見られているようですが、実はかなりの多様性を内包しているのではないでしょうか。

正月のような伝統的な行事の折に、地域の風習を深掘りして見るのも楽しいものです。

まとめ

  1. 正月飾りは門松、しめ縄、玉飾り、破魔矢、鏡餅、羽子板などがある。
  2. お飾りを施すのは25日から28日。
  3. 29日は二重苦に繋がり、30日と31日は一夜飾りで、歳神さまに失礼にあたる。
  4. 正月の松の内は、一般的には1月7日までなので7日にお飾りを下げるのが妥当、しかし1月15日まで飾っている地域もある。
  5. お飾りの処分は近くの神社のお焚き上げがベスト、地域によってはどんど焼きもしている。
  6. 鏡開きは、1月11日の地域と、1月20日の地域がある。京都は1月4日。
  7. 地域によってその手順や約束事がかなり異なっていて、これも日本の風習として面白い。

28日までに正月飾りをしなかったらどうなるかというと、歳神さまはその家には来ないそうです。くれぐれも28日までにはお飾りを施しましょう。

私の家には歳神さまは、かなり来損ねています。

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