夏休みの宿題は計画的にね。そんなこと、わかってるよォ!

夏休みの終わりが間近なある夜。田舎から帰る夜汽車のなかに一人の少年の姿がありました。
窓際の席にいて、少年は車窓を飛び去ってゆく、家々の明かりを見つめています。
少年の心は、なんだか切なくて、寂しくて、悲しくて、泣きたくなり、心が張り裂けそうです。
過ぎ去った楽しい夏の思い出に浸ることもなく、少年はただただ、不安の闇のなかにいます。

宿題に、まだ手をつけていないのです…。

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そんなことは知っています!だけどね…

良い子のみなさん、夏休みの宿題は計画を立てて、順序良く進めていけば恐れることはありません。
といいますが、わかってはいます。計画を立て実践していくことの重要性、教育的効果からするとその通りなので、先生もそのように指導するわけです。

でも、子どもにとっての夏休みは、そんなに計画的なものではありません。
普段、子どもたちは、先生や親の計画通りに動かされているわけで、夏休みこそが自分の“計画”で行動できる時間帯です。まあ、その中に宿題の計画が入っているかどうかは、個人、個人違うのでしょうけれど…。

最近では夏休みの“夏季集中講座”なんていうものはいってくるので、これはかなり忙しい。
確かに、計画的である必要はあるかもしれないですね。

どこかの教育機関のブログで、夏休みの宿題の計画なんて立てる必要はない!という、子どもたちにとって救世主のお言葉のようなものがありましたが、よく読むと、放っておいても子どもたちはやがて、不安に駆られて自ら宿題をし始めると、なかなか恐ろしいことが書いてありました。
何が恐ろしいかというと、これかなり本当のことだからというところでしょう。
体験した者ならわかります。

計画的でコツコツ型は35.5%

ある学習塾の中学生の保護者を対象としたアンケートで、子どもの夏休みの宿題への取り組みを訊ねたところ、「計画を立ててコツコツ」と宿題に対処した子どもは、全体の35.5%であったという応えでした。
夏休み中に終わらなかったという5.5%は別として、基本半数以上が、夏休みの宿題を計画的にしていないということです。
因みに、気が向いたときにしたというのが29.7%、終了間際にしたが20.8%というところです。
まあ、そんなものかなあ、というのが私の感想。
この記事の冒頭に出てくる、心が張り裂けそうになっている少年は、5.5%のくちですね。

え、それアリ? ええ卒業できましたし。

ここまで来て、ちょっと周りの人たちに取材してみました。
「宿題? 提出しませんでしたよ」
「え、それアリ?」
「ええ、結構追っかけられましたけど、逃げ切りましたよ」
「あたしも、出さなかったなあ、先生嫌いだったし…卒業できましたし」
「…汗」
私のあのプレッシャーはなんだったのだろう…。
なんか、損した気分。

どうなってるの?海外の夏休みの宿題事情

海外の国の夏休みの宿題事情はどうなっているのでしょうか?
アメリカでは夏休みにサマーキャンプに参加するのが一般的で、これといった宿題は無いようです。
夏休みを利用して、さまざまな体験をするという過ごし方。
ロシアでも夏休みの宿題はありません。イタリアはあるみたいですね。スウェーデンなどの北欧も宿題はなし。

この辺はよく知られていることかもしれません。
でもこれには、夏休みの位置づけにあるのではないかと私は思います。
欧米と日本との年度の設定の違いです。日本の年度初めは、四月ですが、欧米の年度初めは基本的に九月です。
これだと、日本の夏休みは学年の途中で1学期から2学期の、学期のつなぎにあたります。しかし九月が年度初めの欧米諸国では、夏休みは進級あるいは新入学の準備期間、ですから本当の意味での休息期間ということができます。
学力や学習習慣の持続を要求とされる日本と、勉強のくくりの時期として位置づける欧米との、夏休みの位置づけが異なってきます。宿題の有無はこの辺かな。
つまり、まだまだ勉強は続きます、その習慣を持続しましょうというものと、さあ、次に備えて、いまはいろいろ体験しよう!ということですね。

まとめ

  1. 夏休みの宿題を計画的に進めていくことの大切さはわかる。
  2. でも、子どもたちは夏休みぐらい自分の“計画”で行動したい。
  3. 計画的に夏休みの宿題を進める子どもは全体の35.5%。
  4. 知り合いには夏休みの宿題を提出しなかった奴が複数いる!
  5. 海外では夏休みの宿題がない国々が多い。
  6. 年度の設定と関連していると考えられる。
  7. 9月に年度初めとなる国では、夏休みは本当の休息期間だが、日本では2学期へと繋がる学習習慣の持続が求められる。

少年はその後どうしたのかといいますと、学校が始まってから、なんと驚異的な集中力を発揮し、夏休みの宿題を全部仕上げたそうです。
信じられないことですが、日記まで夏休みの全部の日が記されていたそうで…
でも、それってほぼ小説じゃん…。

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